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ページタイトル「7」に秘められたパワー ― 今年は創立70周年 ―

平成28年1月1日  院長  濵 副 隆 一

新年明けまして、おめでとうございます。皆様には、健やかに新年を迎えられたこととお慶びを申し上げます。今年も無病息災でポジティブな1年になりますようお祈り致します。

昨年6月、内閣官房の有識者専門調査会が、10年後になる2025年の医療需要を推計し、「高度急性期」と「一般急性期」両病床の3割と「慢性期」病床の2割をそれぞれ削減する一方、リハビリや在宅復帰に向けた「回復期」病床を3倍に増やす必要があると説きました。これに基づいて鳥取県でも、二次医療圏ごとに必要な病床数を予測し、病床機能の最適配置を盛り込んだ「地域医療構想」を作ろうとしています。病床の機能とくに急性期医療については定義が曖昧な処がありますが、2014年度の診療報酬改定では7対1入院基本料の「特定除外制度」の廃止や「重症度、医療・看護必要度」の基準が見直され、7対1病床の絞り込みが図られました。その結果、急性期医療を担う病院では、平均在院日数が短縮化されたことにより病床利用率が低下し、7対1入院基本料を実際に算定している病床数は減少しましたが、届け出病床数は期待したほどには減りませんでした。そこで、3ヶ月後に迫った2016年度の診療報酬改訂では、急性期病床を大幅に削減するために、7対1入院基本料の3大要件である「平均在院日数」、「重症度、医療・看護必要度」、「在宅復帰率」をより一層厳格化しようとする動きにあります。医療・看護必要度を無理に高めようとしたり、在宅復帰率を上げようとすれば、平均在院日数が自ずと短くなりますので、今後も平均在院日数の短縮化は進んでいくと思われます。しかし一方で、高齢で重篤かつ複雑な病態を抱える患者さんでは、急性期の所定の入院期間が過ぎても、専門的な急性期の医療を必要とすることが少なくありません。このような患者さんが増えてくることを考えると、急性期後(post-acute)の受け皿になれる病棟あるいは病床の機能を充実させることが重要であると考えます。

米子医療センターは今年の7月に創立70周年を迎えます。「7」は、ラッキーセブンといわれるように幸運の数字でありますが、旧約聖書『創世記』の冒頭に「天と地が7日間で創造された」とあるように、西洋では聖なる数字でもあります。日本でも「7」は、七福神、七五三、初七日など政や風習の中に根付いており、日本人にとっても特別な意味を持った数字です。70周年を迎える米子医療センターは、この「7」という数字に秘められたミラクルパワーを味方につけて、今後も地域の皆様に信頼して頂ける病院を目指して精進する所存です。関係の皆様方には倍旧のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。