ページタイトル整形外科

整形外科(選択プログラム)

概要

(1) 整形外科選択プログラムは、選択科目として整形外科を選択する場合のプログラムである。

(2) 当院整形外科および整形外科選択プログラムの特徴は、整形外科は四肢の運動器並びに関与する神経・筋肉疾患を治療する科である。当科では外傷、骨軟部腫瘍の手術症例が多いが、人工関節、膝関関節鏡手術等も手掛けている。

①施設認定
日本整形外科学会認定研修施設
② 病床数
40床
③患者数など(平成22 年度)
平成21年総手術件数538 件
骨折手術214 件、骨軟部腫瘍手術30 件、
人工関節手術(人工骨頭手術を含む) 64 件、関節鏡手術8 件他
④研修後の進路
希望により他の病院や鳥取大学関連病院に専攻医として推薦することも可能である。

(3) 選択期間中には指導医と相談の上、研修医一人ひとりが自分のキャリア育成に合致したSBOsを設定することができる。

研修指導責任者 統括診療部長(整形外科)南 崎   剛

目標

一般目標(整形外科選択研修GIO)

将来遭遇しうるいかなる状況においてでも思いやりを持ちながら良質な全人的医療を行うために、整形外科疾患の知識・診断・技術を習得することを通して、将来の専攻する診療科にかかわらずプライマリケアの臨床に必要な基本的診療能力(態度、技能、知識)を修得する。

行動目標(整形外科選択研修SBOs)

診療科が薦めるSBOs
EPOCで定める評価項目の達成

診療科が薦めるSBOs

A 経験すべき診察法・検査・手技

(1)基本的な身体診察法(基本研修で経験できなかった診察法を含む)

病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載するために、

1) 神経学的診察ができ、記載できる。
2)骨・関節・筋肉系の診察ができ、記載できる。
3)整形外科外来初診(指導医のもと)診察を行い、カルテ記載、オーダーができる。

(2)基本的な臨床検査(基本研修で経験できなかった基本的検査を含む)

病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報をもとに必要な検査を、自ら実施し、結果を解釈できる。(受け持ち患者でなくともよい)

下線の検査は基本研修の必修経験項目。経験とは自ら受け持ち医として診療に活用すること。
1)単純X-P
2)X 線CT 検査
3)MRI検査
4)シンチグラム
5)骨塩定量検査

(3)基本的手技(基本研修で経験できなかった基本手技を含む)

基本的手技の適応を決定し実施するために、
1)圧迫止血法を実施できる。
2)包帯法を実施できる。
3)注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保)を実施できる。
4)採血法(静脈血、動脈血)を実施できる。
5)穿刺法(腰椎、関節、ガングリオン、嚢腫)を実施できる。
6)局所麻酔法を実施できる。
7)創部消毒とガーゼ交換を実施できる。
8)簡単な切開、排膿を実施できる。
9)軽度の外傷・熱傷の処置ができる。

(4)基本的治療法(全科共通)
1)療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄、環境設備を含む)ができる。
2)薬物の作用、副作用、相互作用について理解し、薬物治療(抗菌薬、副腎皮質ステロイド薬、解熱薬、麻薬を含む)ができる。
3)輸液ができる。
4)輸血(成分輸血を含む)による効果と副作用について理解し、輸血が実施できる。

(5)医療記録(全科共通)
1)診療録(退院サマリーを含む)をPOS(Problem Oriented System)にしたがって記録し管理できる。
2)処方箋、指示箋を作成し、管理できる。
3)診断書、死亡診断書、(死体検案書を含む)、その他の証明書を作成し、管理できる。
4)CPC(臨床病理カンファレンス)レポート作成し、症例呈示できる。
5)紹介状と紹介状の返信を作成でき、それを管理できる。

B 経験すべき症状・病態・疾患

研修の最大の目的は、患者の呈する症状と身体所見、簡単な検査所見に基づいた鑑別診断、初期治療を的確に行う能力を獲得することである。

1 頻度の高い症状
1) 項痛
2) 腰痛
3) 関節痛
4) 多発性関節痛
5) 歩行障害
6) 四肢のしびれ
7) 下肢血行障害

2 緊急を要する症状・病態

1) 外傷
2) 関節脱臼
3) 複雑骨折(開放性骨折)
4) 四肢の切断

3 経験が求められる疾患・病態
運動器(筋骨格)系疾患
①腿骨頚部骨折、橈骨末端骨折等四肢の骨折
②節の脱臼、亜脱臼、捻挫、靱帯損傷
③粗鬆症
④椎障害(腰椎椎間板ヘルニア)
⑤椎障害(頚椎症)
⑥椎障害(変形性脊椎症、腰部脊柱管狭窄症)
⑦椎障害(側彎症)
⑧腫瘍、軟部腫瘍
⑨形性股関節症、変形性膝関節症
⑩人工関節リウマチ
⑪頚、LCC,臼蓋形成不全、内反足、外反足
⑫肢の蜂巣織炎、化膿性関節炎、骨髄炎、化膿性椎間板炎
⑬十肩
⑭ね指
⑮梢神経絞扼症候群
⑯肢血行障害

EPOC で定める評価項目

1.整形外科で必ず修得しなければならないEPOC 項目(マトリックス表で◎)

A-2-6 骨・関節・筋肉系の診察 A-4-5 包帯法

B-1 経験すべき症状、病態、疾患

B-1-28 腰痛 B-1-29 関節痛
B-1-30 歩行障害 B-1-31 四肢のしびれ

B-2 経験が求められる症状・病態

B-3-2 神経系
(3) 脳・脊髄外傷

B-3-15 免疫・アレルギー
(2) 慢性関節リウマチ

B-3-4 運動器系
(1) 骨折
(2) 関節・靱帯損傷
(3) 骨粗鬆症
(4) 脊椎傷害

2.整形外科で修得するのが望ましいEPOC 項目(マトリックス表で○)

A-1 医療面接
A-2-1 全身観察
A-2-2 頭頸部の診察
A-2-7 神経学的診察
A-3-1 尿検査
A-3-3 血算・白血球分画
A-3-7 血液生化学検査
A-3-9 細菌学的検査・薬剤感受性検査
A-3-11 髄液検査
A-3-12 細胞診・病理組織診断
A-3-15 単純X 線
A-3-16 造影X 線
A-3-17 X 線CT
A-3-18 MRI検査
A-3-19 核医学検査
A-3-20 神経生理学的検査
A-4-4 圧迫止血法
A-4-6 注射法
A-4-8 穿刺法(腰椎)
A-4-13 局所麻酔法
A-4-14 創部消毒
A-4-15 簡単な切開・排膿
A-4-16 皮膚縫合法
A-4-17 軽度の外傷・熱傷
A-5-1 療養生活の説明
A-5-2 薬物療法
A-5-3 輸液
A-5-4 輸血
A-6-1 診療録作成
A-6-2 処方箋、指示箋
A-6-5 紹介状、返信
A-7-1 診療計画作成
A-7-2 診療ガイドライン
A-7-3 入退院適応判断
A-7-4 QOL 考慮

B-1 経験すべき症状、病態、疾患

B-2-13 外傷

B-2 経験が求められる症状・病態

B-3-2 神経系
(4) 変性疾患 (5) 脳炎、骨髄炎

B-3-14 感染症
(2) 細菌感染症

C 特定の医療現場の経験
C-1 救急医療(救急医療の現場を経験すること)
(6)専門医へのコンサルテーションができる。
(7)大災害時の役割を把握できる。

3.全ての科で目標とする項目(マトリックス表では○)

I.医療人として必要な基本姿勢・態度
(1)患者-意思関係、(2)チーム医療、(3)問題対応能力、
(4)安全管理、(5)症例呈示、(6)医療の社会性

方略(LS)

同時研修は各学年1 名を原則とする。
}研修期間は任意(SBOs は2 ヵ月を想定したもの)。
場所は外来、手術室(OR)来、病棟、中央放射線室、救急外来

①研修医は数名の入院患者の担当医となり指導医によるマンツーマン指導のもと病棟業務、諸検査を行う。
②研修医は週1 回の総回診を通して指導を受ける。
③研修医は週1 回の病棟カンファレンスにおいて症例呈示(プレゼンテーション)し、病因診断、検査・治療プランについてディスカッションする。
④院内外カンファレンス、学会への参加・発表を通して文献検索能力、EBM の実践、 研修への興味などを身につける。
⑤出来るだけ手術に立会い、整形外科手術の実際を学ぶ。

週間予定

月曜日 カンファレンス、外来、午後手術
火曜日 午前手術
水曜日 総回診、カンファレンス、午前午後手術
木曜日 外来・検査
金曜日 カンファレンス、外来、午後手術
第3火曜日 腫瘍カンファレンス
第1金曜日 整形外科合同カンファレンス

評価(EV)

形成的評価(フィードバック) 随時。